境遇
人それぞれの境遇がある。
私はそれが生まれながらながらものなのか、それとも自分が作ったものなのか二つはあると思ってる。
10代のころは自分が恵まれないと、こんな不幸があるのかということを軸に生きてきた。
いかに不幸に見舞われていて、その逆境を乗り越える自分に酔いしれた。
そもそも逆境なんてなかったんだけど、生まれながらの不幸を呪ってた。
やれ周りの家族は円満だとか、その家族と一緒に住みながら大学に通えるから羨ましいとか、裕福だとか。
母が自身の恵まれない不幸を話してくるのがすごく嫌いだったはずなのに、私はそれをやっていた。
今は思う。
もうやめよう。
言わずもがな、みんなにその感じは伝わる。
きっと周りみんな、それは嫌だと思う。
私もやめよ。
気づけば、22歳になるところだ。
生まれながらのどうしようもない事実を呪いながら生きていくのは自分の境遇を悪い方へとみずから導いていく事にほかならないと思うから。